2024/12/06 15:19

【書評】復国の大地 第2部  沖縄戦の実相伝える

 明治政府による廃藩置県から沖縄戦、そして戦後から現代までの時代を通して、ある一族の物語を語り伝えるという壮大な構想が著者にあるのだろう。第1部では東北地方を出自とする一族の起源から書き起こし、曽...

2024/12/06 15:15

【書評】ニライカナイへの往路

 かつてハンセン病を病んだ著者が読者へ向けたメッセージの書である。伊波敏男さんは14歳でハンセン病を発症し、沖縄愛楽園に「隔離」され、16歳で同園を「逃走」する。ハンセン病を発症した患者が唯一学ぶ...

2024/09/02 14:29

【書評】『沖縄県知事 島田叡と沖縄戦』

戦争遂行の優れた歯車 近年、沖縄戦当時の県知事・島田叡と県警察部長の荒井退造にまつわる事跡を語り継ぐ動きが盛んである。彼らの人間性の素晴らしさと、疎開の推進によって多くの県民の命を救ったとされる「...