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沖縄のいまを知る
伝説の雑誌
32年ぶり刊行
A5判/328ページ/2,200円(税込み)
戦後80年の沖縄のいまを集め『新沖縄文学』96号を発行します。
『新沖縄文学』は1966年に発行され、アメリカ施政権下から日本に「復帰」後にかけて沖縄の論壇をリードした雑誌です。1993年に95号で休刊となり、伝説となりました。
67年の第4号では沖縄初の芥川賞となった大城立裕作「カクテル・パーティー」を発表。その後も又吉栄喜、目取真俊と、のちの同賞受賞者が『新沖縄文学』から生まれました。
「復帰」をはさんだ激動の時代に、「反復帰論」や沖縄独自の憲法草案を構想するなど、当時の思想界に与えた影響もはかり知れません。
沖縄タイムス社の先輩方が残した財産を受け継ぎ、同誌から生まれた「新沖縄文学賞」の50回記念事業として、96号を発行することになりました。
企画・編集にかかわったのは『新沖縄文学』ファンの社員有志。今の沖縄の最先端の表現を集めました。読者との間に反応が起こり、沖縄を動かす雑誌になってほしいと願っています。
・第50回「新沖縄文学賞」の受賞作「ユナ」(名和純作)と、佳作「大城家の守護神」(喜友名沙華作)を掲載。
・「月の走いや、馬ぬ走い」で第67回群像新人文学賞、第46回野間文芸新人賞をダブル受賞した豊永浩平さんがエッセーを寄稿。
・沖縄を代表する小説家、崎山多美と目取真俊の書き下ろし短編。
・「このマンガがすごい!2024オンナ編」第1位を受賞した大白小蟹さんが書き下ろし漫画を発表。
・表紙は美術家の山城知佳子さん(2022年「芸術選奨文部科学大臣新人賞」受賞者)。
・兼島拓也さん(第30回読売演劇大賞優秀作品賞受賞者)が2024年11月に発表した戯曲「花売の縁オン(ザ)ライン」を掲載。
・写真は、石川文洋、タイラジュン、豊里友行、北上奈生子、上原沙也加、大城翼の各氏。
・特集は「沖縄文学の現在地」と「戦後80年への視座」の2本立て。研究者や実践者計13人による座談会や論考で、多面的に考察します。
・エッセー
・時評(政治・経済・軍事・社会・奄美・宮古・八重山・論壇・文芸など)
・短歌・俳句・詩
【ISBN978-4-87127-318-3/C0091】
『新沖縄文学』
1966年のアメリカ施政権下で沖縄タイムス社が創刊した文芸誌。67年の第4号に掲載された大城立裕「カクテル・パーティー」が第57回芥川賞を受賞。70年、日本復帰に向かう沖縄で「反復帰論」を構想し注目される。74年の第26号から「文化と思想の総合誌」にリニューアル。沖縄の文化、歴史、思想全般にわたって特集を組み、激動の沖縄社会に大きな影響を与えた。1993年に95号で休刊。
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